
事業概要
独自のベストショアモデルにより
豊富なリソース、高品質かつ低廉なコストでサービスを提供
私たちのチームは、SAPのソリューションビジネスを中心に行っています。SAP S/4HANA の新規導入をはじめ、 ECC からSAP S/4HANA へのMigration 、Data Analytics 、AMS 、SAP BTP 、グローバル展開など、SAPの活用には欠かせないサービスを展開しています。昨今、特にデータをどのように利活用していくのかは、私たちだけでなくお客様にとっても重要性を増しており、そのデジタルプラットフォームが SAPとなります。
FPT では、日本人プロフェッショナル+ベトナム人ブリッジ SE +ベトナムオフショアというFPT独自のベストショアモデルにより、豊富なリソース、高品質かつ低廉なコストでSAPのサービスを提供していきます。

シニアとジュニアが融合することで
経験と活気にあふれたチームを組織
私たちのチームは、2025年の段階で約100名のメンバーが在籍していますが、その割合はシニアのメンバーが30%、ジュニアが70%です。シニアのメンバーたちの特長は、この業界において20年以上ビジネスにかかわってきた私と同じように、SAPに関する豊富な経験を有している点です。一方、ジュニアのメンバーたちはIT業務の経験はまだ浅く、イチからSAPについて学びながら活動していますが、若さが生み出す活気にあふれています。時に若さは組織のウィークポイントになる場合もありますが、新しいビジネスがつくられるとき、スムーズにことが運ぶことは極めてまれです。その際に重要となるのは失敗を恐れずチャレンジする姿勢ですが、ジュニアのメンバーの優れているのはその点で、改善をくり返すことでチームがより強くなっていくために彼らのアビリティーは欠かせません。
このようにそれぞれ特長が異なるメンバーが融合することにより、経験と活気をあわせもった組織としてビジネスを展開しています。現在、コンサルティング業務の中核をなしているのがSAP2025(2027)年問題への対応です。これをどう改善し、解決していくかについて、私たちはマイグレーションサービスをつくっていますが、やはり課題となっているのはリソースです。私たちのチームでもリソースのさらなる拡充が今後の成長戦略の重要なカギになると考えており、すでにシニアのメンバーがジュニアのメンバーの育成に積極的に取り組むことで一定の成果を挙げています。
SAP2025(2027)年問題に関していうと、現在では期限が2年延長されたことを受け、SAP2027年問題へと移行していますが、この2年間をどう有意義に使うのかも課題といえます。私たちはこの時間を有効に活用することで、リソースをどれだけ潤沢に確保していけるのか。この一点に的をしぼりつつ、ジュニアはストレッチを続けることでさまざまなスキルアンマッチを解消し、シニアはプロジェクトの進行と同時にジュニアを育成するという、プラスアルファの業務を体験していく。将来、チームが大きく成長していくためにそうしたチャレンジを日々続けながら、基本的には2027年までにお客様が困ることがないように、新しいバージョンへのマイグレーションを着実に行っていくことが、私たちの使命だと考えています。
FPTのテクノロジーを活用することにより
ワンストップで安心のサポートを提供
また、FPTグループ全体から見た私たちのチームの強みという点でいうと、やはりFPTがテクノロジーの企業であることは大きなアドバンテージといえます。多くのコンサルティングファームの場合、ある程度のコンサルティングを行った段階で業務が終了、もしくは他のテクノロジーに強い企業に業務を引き継ぐことが一般的です。その点、私たちFPTコンサルティングジャパン(FCJ)は、コンサルティングファームを名乗っている通り、その業務はコンサルティングに特化してはいますが、企業の母体であるFPTのテクノロジーを活用することであらゆる案件をワンストップで解決できます。コンサルティングを担当した私たちの考えを理解したテクノロジーのメンバーが業務を引き継ぎ、一貫した考えのもとでお客様のご要望に応えていけるのは、他社にはない大きな強みといえるのではないでしょうか。
そして、社員たちが仕事に向ける熱量という点も、FPTの魅力だと私は感じています。私自身、40代を迎えて自分の将来を考えたとき、このまま終わっていいのだろうかという迷いのなかにいましたが、FCJの社員たちの仕事へ向ける熱量を知ったことで、もう一度チャレンジしようと気持ちが奮い立ち、転職を決意しました。企業の成長という点でも驚かされました。多くの企業では5パーセント、10パーセントと考えるのが一般的といえますが、FPTの場合、ビッグチャンスの機運を感じたときには200パーセントにしていこうと考えます。考えるだけでなく、それを実現するためには何をすればいいのか、どういった条件や環境が整えばできるのか、達成を前提としながら戦略を立て、それを実践していくことで「NO」をなくしていく文化が根づいているのも、日本の企業には見られない魅力といえます。
こうした社風に魅力を感じ、私同様、FCJを新たな活躍の場に選んだシニアの人材は少なくありません。彼らの多くは、人を育てたい、自分が今までやってきたことを次の世代に残したいという強い思いをもっており、それがジュニアのメンバーの成長につながるという好循環も生まれています。私たちEXチームでは、こうした形でもシニアとジュニアのメンバーの融合が進んでおり、お互いの経験を共有しながら一緒に成長していくことで、今後もお客様により良いビジネスを届けていきたいと考えています。
お客様との長期的な共生関係
FPTの豊富なリソースが支えるSAP導入支援

EXチーム SC(SAP Core-Account)ディレクター
小川 真司

「SC(SAP Core-Account group)」では、EXチームの重点顧客を対象に、SAPの構想策定から導入、運用保守までを支援するEnd to Endのサービスを提供しています。特に、新規導入やS/4HANAへのマイグレーション、BTPを活用したSide by Side開発、SAPの最新機能のPoC(概念実証)など、多様なニーズに対応しています。
私たちのお客様の抱える課題やニーズは多岐に渡りますが、どんな課題にもゼロ回答せず、FPTならではのソリューションを提示します。そんなマインドと、日々進化するSAPの新しいソリューションをいち早くキャッチアップする貪欲な姿勢が、このグループには根付いています。こうした姿勢が、お客様からの信頼にもつながっていて、お客様との長期的な共生関係が構築できています。
そして、もう一つの大きな強みが、FPTグループ全体の豊富なリソースと優秀な人材です。モチベーションが高い優秀なベトナム人メンバーが、自らのナレッジをお互いにシェアし、日々スキルアップしているからこそ、お客様の期待を超える提案が可能なのです。
FPTグループは、ベトナム国内では大手有名企業ですが、日本ではまだ知名度が高いとはいえません。しかし、その分、既存のブランドイメージに縛られず、お客様の課題やニーズに寄り添った柔軟な提案ができるという利点があります。メンバー一人ひとりが自らのアイデアを活かし、お客様に価値を提供できる環境が整っています。
小川 真司/立命館大学卒業後、食品メーカーを経て、日系SIerでSAPを中心としたERPビジネスに従事。日系SIerでは中国でのERP事業(SAP、Microsoft Dynamics 365)を立ち上げ、その後中国現地法人の総経理として、現地ビジネスの拡大、法人運営を経験。
SAPは2001年から、製造業を中心に、コンサルタントとして、複数の大規模プロジェクトに参画。現在は、FPTコンサルティングジャパンで、SAPのコアアカウントグループ(ベトナム人を中心とした多国籍メンバーで構成)のリーダーを担当。お客様の新規導入プロジェクトやマイグレーションプロジェクトをEnd to Endでサポート。
社内の専門チームがシームレスに連携し
顧客の複雑なIT課題をワンストップで解決

EXチーム SM(SAP-Migration)ディレクター
香川 宗親

私が所属する「SM(SAP-Migration)」チームでは、SAPの新バージョンへの移行や新規導入を通じて、お客様の業務基盤をより効率的で柔軟なものへと進化させる支援を行っています。業務やシステムが複雑化する中で、変化に強い仕組みを構築し、事業全体の成長へとつなげていくことが私たちのミッションです。
前職ではSAP専業のサービスパートナ会社に所属しており、担当範囲はあくまでSAPに限られていました。そのため、他のシステム領域は別の会社が担っており、各社が自分の守備範囲だけを見て動くという構図になりがちでした。結果として、領域間の連携が難しくなったり、問題が発生しても責任の所在が分散したりと、顧客にとって不利益となるケースもありました。一方、FCJには、SAPに限らずマイクロソフトのソリューションサービスを扱うMSSチームもいますし、AIやDXなどの幅広い技術領域にも対応、さらに戦略から運用までをワンストップで支援する体制が整っています。プロジェクト内のチームがすべてFPTグループ内にあることで、シームレスな連携が可能となり、部門を超えて一体感を持って課題解決にあたることができます。
結果として、お客様側から見ても「一貫性のある対応をしてくれる」と感じてもらえる、複雑なIT環境でも安心して任せてもらえる体制を整えられている点が、FCJが提供できる大きな価値だと考えています。
FCJには社内ルールや体制の制約が少なく、社員の挑戦を支援する風土があります。枠に囚われることなく、お客様の本質的な課題にモチベーション高く柔軟に応えることができる、それが強みであり、私にとってのやりがいでもあります。
香川 宗親/大学卒業後、SAPサービスパートナ企業にて約8年、SAP事業に従事。基幹業務を中心とした業務コンサルティング、プロジェクトマネジメント、プリセールスを経験。2020年にFPTコンサルティングジャパンに参画。SAPマイグレーションチーム(2025年4月現在30名体制)のリードとして、サービス立ち上げ、ビジネス基盤づくり、プロジェクトマネジメントを担当。プロジェクトでは、SAPの導入・移行を軸にしたシステム刷新、業務改善に向けたソリューションを提供。
お客様のインサイトに深く切り込み
未来を見据えた価値ある提案を届ける

EXチーム SA(SAP-AMS)ディレクター
渡辺 修士

「SA(SAP-AMS)」の役割は、SAPを導入しているお客様に対し、システム運用・保守を中心としたアプリケーションマネジメントサービス(AMS)を提供することです。お客様は、それぞれ異なるシステムの使い方をされています。会計機能だけを活用している企業もあれば、販売・在庫など広範な業務をカバーしている企業もあります。私たちは多様なニーズに合わせて運用支援を行い、次の展開を見据えた提案をするのが使命です。例えば「今は会計のみだけど、将来的には販売管理もSAPで」というお客様に対し、どのタイミングで、どのように拡張していくか、ロードマップ作成から支援します。将来的にはAI活用による省力化や業務変革も視野に、お客様と並走しながら可能性を共に探る、そんな伴走型支援が私たちの強みです。
FCJには、SAPに限らず多様な分野に精通した専門家が在籍しており、課題の本質に応じて最適な知見を組み合わせた支援が可能です。お客様の相談がSAPの枠を超える場合でも、社内ネットワークを通じて迅速に専門家と連携し、的確なアプローチを導き出せます。こうした知見の連鎖が生まれる環境により、複雑な課題にも多角的かつスピーディに対応できます。さらに、社内の風通しの良さが、提案や改善策の意思決定を後押しし、お客様に対して一歩先を見据えた価値ある提案をお届けできます。
大手外資系ファームと比べて、FCJは良い意味で“型にはまっていない”柔軟さがあります。一人ひとりの裁量が大きく、自分のアイデアや提案がそのままお客様の価値に繋がる。そんな環境で、私自身もより多くの“選択肢”をお客様に提示できるコンサルタントでありたいと思っています。
渡辺 修士/海外大学卒業後、生命保険系情報システム会社を経て外資系大手コンサルティングファーム(アクセンチュア)に在籍。金融系情報システム会社では外販ERP事業部門(SAP導入や運用保守支援)でSAPおよび関連システムのアップグレードや運用保守業務経験後、外資系コンサルティングファームにて大規模アウトソーシング案件に複数携わり、中国、インド、フィリピンとのオフショアプロジェクトも経験。現在はFPTコンサルティングジャパンにて、SAPを基幹システムとして据えているお客様のシステム運用の改善支援(システム運用保守業務の標準化や省力化)や次世代システム構想作成支援に従事。
ツールとお客様の業務を深く理解し、
「Fit to Standard」の推進を実現

EXチーム SI(SAP-Implementation)ディレクター
三枝 英明

「SI(SAP Implementation)」は、SAPの実装を担当するチームです。ERPを使用していないお客様や、既存のERPからSAPへ移行を希望されるお客様に対し、提案から導入、本番稼働までを一貫して支援しています。また、周辺システムとの連携や分析ツールの導入も手がけています。
現在、私たちが注力しているのが、SAPのパブリッククラウド型ERPソリューションです。パブリッククラウドとは、複数の企業が共通のクラウド環境を利用するサービスモデルのことで運用保守コストの削減や、定期的なアップグレードの自動化など、大きなメリットがあります。ただし導入にあたっては、従来のような業務に合わせてシステムを調整する「Fit and Gap」ではなく、SAPの標準機能に業務を合わせる「Fit to Standard」という考え方が求められます。どのように業務を変えていけば、最適化できるのか。私たちSIチームは変革のパートナーとしてお客様に伴走しながら、ツール理解・業務理解・対話力を武器に、最適なソリューションを共に模索し、現場に根ざした形での定着を支援しています。
パブリッククラウドはまだ新しく、専門に取り組むベンダーも多くありません。しかし、SAP社自身がプライベートクラウドからのシフトを明確にしており、今後は間違いなく主流になると考えています。私自身も早期にその価値に着目し、社内でパブリッククラウドへの注力を進言、リーダーとしてこの取り組みを牽引してきました。こうした挑戦を柔軟に受け入れてくれるFCJの環境が、その後押しとなっています。
三枝 英明/大学卒業後、日系SIerに入社。2000年からSAPコンサルタント(会計、BW)として複数の導入プロジェクトに従事する。その後、製造業の情報システム部門へ転職し、マネジメントをしながらSAP、Microsoft Dynamicsの導入、海外ロールアウト、およびDXの推進をリードする。現在はFPTコンサルティングジャパンでSAP導入チームのリーダーとして複数案件を実行。モットーはお客様のそばで案件を進めること。